クライアントへの納品は、完成したファイルをフォルダーにまとめるだけではありません。どのバージョンを渡すのか、そこにどのような情報が含まれているのか、公開前にクライアントが何を知っておくべきかを判断することでもあります。
すべてを削除すればよいわけではありません。役に立つメタデータもあれば、公開用のコピーには不要なものもあります。後から考えるのではなく、この区別を納品手順の一部にしましょう。
制作アーカイブと納品フォルダーを分ける
カメラのオリジナルファイル、編集可能なプロジェクト、記録として必要な情報は、制作アーカイブに保存します。最終納品物には別のフォルダーを用意しましょう。
こうしておけば、共有用のコピーを制作記録のすべてと見なすことなく準備できます。特に、編集可能な書き出しファイルとレイヤーを統合した書き出しファイルの両方を渡す場合は、バージョンがひと目で分かるファイル名にしましょう。
来歴の記録とAI利用の開示について合意する
制作にAIを使った編集が含まれる場合は、その利用をどのように記録するか、クライアントと取り決めておきます。クレジット、来歴情報、クライアントが残すことを想定している情報を、無断で削除してはいけません。
メタデータを削除しても、制作工程が変わるわけでも、開示義務がなくなるわけでもありません。プラットフォームの規則、契約、クライアントの方針は引き続き適用されます。ファイル内の不要な情報を取り除くことと、制作物についてどう説明すべきかを変えることの違いを伝えましょう。
実際に納品するファイルを確認する
元のプロジェクトと書き出しファイルに同じ情報が入っていると思い込まず、最終的に書き出したファイルを確認します。ツールが対応している生成ツールの記録、Content Credentials、公開して共有するコピーには含めるべきでない可能性のあるプライベートなメタデータを確認しましょう。
FreeAIWiperでは、対応ファイルをブラウザー内でローカルに検査できます。選択したコンテンツがクリーナーのサーバーにアップロードされることはありません。対応形式を確認し、クライアントが定める承認済みツールの要件に従ってください。
必要な情報だけを削除し、結果を確認する
メタデータの削除が適切であれば、共有用のコピーで作業し、オリジナルは保存しておきます。FreeAIWiperは対応するAIメタデータを削除し、任意でプライベートなメタデータの削除も行えます。その後、再構築した出力ファイルをダウンロード前に再検査します。
結果のファイルは自分でも開いてください。見た目、内容、重要な文書機能を確認します。メタデータの検査に問題がなくても、納品物のあらゆる面がクライアントの要件を満たしていると証明されたわけではありません。
短い納品メモを添える
最終的な共有用ファイルを明示し、対応するメタデータを削除したかどうか、オリジナルをどこに保存しているかを伝えます。「完全に匿名」「AIラベルが付かないことを保証」といった表現は避けましょう。
クライアントがSNSに投稿する場合は、ほかのシグナルやAI利用の申告に基づき、プラットフォームが引き続きラベルを付ける可能性があることを説明してください。この違いについては、SNSのAIラベルに関するガイドで解説しています。
適切な納品管理の目的は、制作の流れを隠すことではありません。ファイル、その履歴、クライアントが次に行うことを明確にすることです。
